ビエンチャンに北朝鮮が運営しているレストランがあると知り、出かけてみました。
同じようなレストランはバンコクにもありますが、こちらは未体験。果たして、その実態とは…!?
北朝鮮国営レストランの正式名称は、朝鮮平壌レストラン(Korea Pyeongyang Restaurant)。
ビエンチャンの中心部から来るまで15分程度?
タクシーに運転手に「Pyeongyang Restaurant」といくらいっても通じなくてあせりましたが、「North Korea Restaurant」といったらばっちり。最初からこういうべきだった。
幹線道路沿いに面してまして、飲食店が何軒か同居しているビル内にあります。
これが看板ね。意外に地味。知らなければ通り過ぎてしまうでしょう。
お、お客さんが出てきた。よし我々も入ってみようと意を決して入ったら、私たちの姿を見て、レストランの空気が一変!あれっ、シーンとしちゃったよ、大丈夫かな。が、すぐにお客さんたちは関心を失った様子。ほっ。
聞こえてくるのは韓国語、のはずなのに、いや、これは中国語だ。どうして? 中国在住の韓国人かな。気になったのが、お客さんがかぶっていた帽子。大韓民国の旗付きでしたよ。
食事に来たのだから、注文しましょう。
喜び組風のきれいめお姉さんに注文を入れます。まずはお約束のキムチね。
可もなく不可もなく。
サムギョプサルを頼んだつもりだったんだけど…、ありゃ、肉がなんだか乾燥気味だよ。
すみません、何を頼んだのか忘れました。印象に残らない味だったし。
さて、これは何でしょう。チヂミです。ホントです。これじゃあまるでパンケーキだよ。食べ応えだけはじゅうぶんです。
これだけはホント美味しかった。冷麺です。やっぱり平壌が本場だから? 冷麺だけを食べに来てもいいかも。
食事はいま一つでしたが、別の見所がありました。カラオケタイムです。
客のリクエストで、従業員のきれいめお姉さんが歌ってくれるんですよ。それがすごーくうまい。聞かせる。
後ろには大スクリーン。ざぶーんざぶーんと波が打ち寄せる映像バックに、お姉さんが歌い上げます。歌っていた曲のうち、私たちが知っていたのはアリランだけですが、どうやらどれもすごくポピュラーな歌らしい。お客さんも一緒になって歌ってました。
お店の従業員は英語はできなくて、通じるのは韓国語ラオス語のみ。意思の疎通に苦労しましたが、お姉さんがたはみなにこにこと愛想が良く、物腰も柔らかく、印象としては「昭和の美しいデパートガール風」。
この人たちは北朝鮮の公務員なのかなあと思いながら店を後にしたのでした。
貴重な思い出です。